COLUMN

『薄毛女性にミノキシジルは良くないの？2024年版』【ミノキシジル　薄毛女性】

女性薄毛専門美容室、毛髪診断士、TELAS角田です。

今回は

『薄毛女性にミノキシジルは良くないの？』

についてご説明させていただきます。

まず初めに薄毛女性のミノキシジルの使用は良いか、という問いに私の答えからお伝えしますと

「女性の内服外用問わず、医師に相談すること。内服は身体に負荷があるので良くないです、まず外用薬を使用ください」

私は女性の薄毛専門美容室『TELAS』に在籍しながら、男性の薄毛専門美容室『INTI』でヘアデザイナーをしており、ミノキシジルを使用中の女性、男性顧客様の髪や頭皮の事例を毎日、毎月、毎年拝見しています。

そこで顧客様の色々な薬の効果と状況を日々目のあたりにすると、どのような場合は効果があり、どの治療方法があまり効果がなのか？など日々顧客様の髪の状況を通じて感じてしまいます。

その中でも一定の発毛効果、増毛効果が期待できるのが

『ミノキシジル』
です。

まず、ミノキシジルとは何か？
についてご説明します。

ミノキシジル（Minoxidil）とは血管拡張薬として開発された成分。後に発毛効果があるとされ発毛剤に転用され、日本以外ではRogaine（ロゲイン）の商品名で売られている。

日本では一般用医薬品として各社から市販されている。優れた発毛効果をもたらすことから「飲む育毛剤」とも呼ばれている^[1]。

概要

1960年代にアップジョン社（現在のファイザー）が創製し、高血圧の経口薬として用いられていた。しかし後に髪を育成し、脱毛症を回復させる効果が発見され、1980年代にアップジョンがはげや脱毛症の治療用として2%のミノキシジル外用溶液を「Rogaine」として販売し始めた。内服薬としては副作用が発見されたため、頭部に塗布する液状の外用薬として売られている。なお、ファイザーは世界規模でOTC事業をジョンソン・エンド・ジョンソン（J&J）に売却したため、ロゲインの販売元はJ&J傘下のMcNEIL（マクニール社）に移管されている。

毛成長のメカニズムについては、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化と説明されているが詳細は未だわかっていない。同じはげ治療薬のフィナステリドは薬理作用が異なるので併用が可能であり、また併用した方がそれぞれを個別に使用するよりも発毛効果を高める事が出来る。

日本国内においてもミノキシジルを成分とした内服薬であるLoniten（ロニテン）及びそのジェネリック医薬品を個人輸入の形で入手する事が可能だが、国内では未認可の薬である上、本来の用途は高血圧の治療のための血管拡張薬であり、服用する事により、重篤な症状を引き起こす可能性があるので注意が必要である。発毛効果としては、外用薬よりも内服薬のほうが高いとされている。
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上記、Wikipedia参照

私はAGA、FAGA治療薬としてのミノキシジルではなく、血管拡張作用があり、副反応で毛が生えるのがミノキシジルという認識をしています（ここ重要です。）

現在の日本人はミノキシジルに不安もありながら、薄毛で悩む多くの男女が使用しています。
ヘアサロンで髪を切らせていただいる顧客様の男性、女性ともミノキシジルの内服薬、外用薬の使用を3か月以上続けた人のほとんどに
『発毛、増毛』
を頭皮を見て私が感じたり、使用することで効果がある、と顧客様より言葉で伺うことが多くあります。

ミノキシジルを使用すると見え方の変化として（内服、外用薬問わず）
☆産毛が生えてきた。
☆気になっていた透けて見える地肌が分かりにくくなった。
☆毛が太くなった。
☆髪の量が増えた。
☆髪が多く見える。
などです。

ポジティブな意見とは別に、外用薬ミノキシジルを使用していて気になった点も顧客様から伺いました（男女問わず）。
★頭皮にきびができた。
★頭皮に痒みを感じて辛い。
★ミノキシジル外用薬をの使用後は頭皮がべたべたしてヘアセットできない。
★髪の毛がぺったりしてしまう。

内服薬ミノキシジルを使用していて気になった点（男女問わず）。
★動悸、めまいがする。
★脱毛した部分からも毛が生えてきた。
★顔に産毛が生えてきた。
★女性なのに全身毛深くなるのが辛い。
★体がむくみやすい。
★低血圧になりやすく、気圧の変化で頭痛がする。

ミノキシジルの使用によるメリットとデメリットのポイントでした。

ミノキシジルの一番の効果は
『血管拡張作用』
です。

血液から運ばれる酸素やアミノ酸を栄養とし、細胞分裂して髪の毛になります。血管を拡張することで、血流を良くすることは間違いなく髪を太くする、生やすこと育てることに繋がります。

そしてミノキシジルの内服薬、外用薬の副反応は分けて考える必要があります。外用薬と内服薬では身体にかかる負担や影響がかなり違います。

お勧めできない女性、内服薬の注意点

★「血行の良い人」がミノキシジルを投薬として飲む必要はあまり無いのです。ミノキシジルは血管拡張作用という効果の為、血行の良い人はミノキシジルの長所を活かしきれません。
血行が良い人で薄毛に悩む人の薄毛の場合はミノキシジルよりも違う薬や方法が薄毛に効果的だとおもいます。
さらに低血圧の女性がミノキシジルの内服薬を飲むと、血圧が下がるため、頭痛、めまい、立ち眩みなど身体に異常をきたす恐れがあるため、その場合もミノキシジルの内服ではなく、やはり外用薬がおすすめです。低血圧の女性のミノキシジル内服は低血圧を招くおそれがあるため、身体（臓器）に栄養がいきわたらなくなる恐れがあるため、すぐやめていただきたいです。

★「心臓、肝臓、腎臓が弱い人」もおすすめできません。ミノキシジルは心臓にも負担がかかります。他にも薬は肝臓で代謝されるため、肝臓での薬の代謝に時間がかかり肝臓に負担をかけます。そしてミノキシジルのは腎臓でのインスリンの分泌を抑制してしまい、血糖値が上がり血液から余分な成分をろ過する腎臓にも負担が大きく、腎不全を起こしてしまう場合があります。

★「人工透析を受けている人」は多くのAGAクリニックがミノキシジルの使用を禁止しています。理由は上記と同じくインスリンの分泌を抑制してしまうからです。血糖値が上がり、糖尿病のリスクが上がるためです。

★「妊婦や産後の人」も使用は禁止となります。なぜならミノキシジルの成分が母乳に移行するため乳児がいる女性も禁止となっています。切れ毛や抜け毛が気になっても授乳中の女性はミノキシジル（内服）をさけることが賢明です。

★「体毛が気になる人」の「使用は気をつけましょう。もちろん女性でもミノキシジルを使用すると体毛全て太く濃くなる印象があります。

外用薬の注意点
★「肌が弱い人」は気をつけましょう。ミノキシジルの外用薬の使用時の特徴として、頭皮に痒みが出ることが多いです。肌が敏感な人、乾燥しやすい人は肌に痒みが出たり、ニキビができたりと肌トラブルが多くなりますので外用薬の使用には注意が必要です。必ず皮膚科の先生にミノキシジル（外用薬）の使用の確認をされると良いでしょう。

★意外かもしれませんが、ミノキシジル外用薬を使用した場合でも髪の毛以外の体毛が濃くなる人がいます。外用薬を頭皮だけに使用しているから体毛が太くなるはずがない、という先入観は捨てていただけたらとおまいます。

上記のようなミノキシジルでも内服と外用での注意点が異なり、特に内服の場合の注意点が多いです。

上記が気にならない女性でも、ミノキシジルを薄毛治療として使用する場合は必ず医師の診断と確認を私は強く勧めます。

最後に、ミノキシジルの効果、推奨度をプロの医師の方々がまとめた『日本皮膚科学会』の【男性型および女性脱毛症診断ガイドライン2017版】をお伝えさせていただきます。

推奨度　A　強く勧める
推奨度　B　勧める
推奨度　C　行ってもよい
推奨度　D　行うべきではない

☆ミノキシジルの内服は有効か？（男性型脱毛症、女性型脱毛症の場合）
男性　D （行うべきではない）　　女性　D(行うべきではない)

☆ミノキシジルの外用は有効か？（男性型脱毛症、女性型脱毛症の場合）
男性　A(強く勧める)　　女性　A(強く勧める)
※男性ミノキシジル５％　女性ミノキシジル１％推奨の場合に限り

となっており、
外用薬としてのミノキシジルの使用は薄毛に効果が期待されるため、強く勧めている反面、内服でのミノキシジルに至っては、日本では認可されておらず治療薬として認可されている国は無い。それにもかかわらず、医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので、医薬品医療機器法の観点から問題視されている。

以上のように、ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症、女性型脱毛症ともに行わないように強く勧められている、

との『日本皮膚科学会』ガイドラインの資料を載せさせていただきました。

TELASスタッフは毛髪診断士の資格を有しており、一人一人の顧客様の頭皮の状態に合わせたカウンセリングを行っています。

一人で薄毛で悩む前に、まずは薄毛専門美容室TELASへご来店いただき、一緒に悩ませていただけたら幸いです。

TELAS角田でした。

最後まで読んで下さりありがとうございました。